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県教組の方からいただいた原稿を転載します。

徳島事件・8/22支援集会の様子(転載)


高松高裁での控訴審を一週間後に控え、裁判支援集会が香川社会福祉総合センターにおいて開催されました! 香川、徳島を中心に四国各地から集まって下さった100名ほどの参加者のみなさんで、会場は熱気に包まれました。なかには、子育て世代の若いお母さん方のお姿もあって、お子さんたちの笑顔にも気持ちが和み、未来へ夢がつながるような気持ちにもなりました。

 支援集会では、篠原弁護士、中村一成氏、金尚均教授からご報告をいただきましたので、その内容をご紹介いたします。

篠原弁護士 (原告代理人)

…この控訴審での獲得目標として、3点ある

 まず、在特会のヘイト街宣動画を流した後、民主主義に対する暴力行為を許さない実行委員会代表で、裁判代理人でもある篠原健弁護士から、これまでの裁判の経過と課題が報告された。まず、この控訴審での獲得目標として、3点あるとした。

  • 在特会がどのような団体なのか、裁判官に伝わっていなかった。 このことに対しては、徳島大学・樋口先生の意見書によって、補強した。

  • 県庁前街宣では「募金詐欺」「自宅街宣」などと脅迫したにもかかわらず、不法行為でないとの判断をされたことについては、夢にも思わない判決だった。被告らに責任なしとの判断を覆したい。

  • 時効成立問題について、PTSDへの補償を求めること、 「募金詐欺」とのいわれなきレッテルに対して、きちんと勝ち抜きたい。

中村一成氏

(ジャーナリスト「ルポ京都朝鮮学校襲撃事件」の著者)

 …ヘイトが野放しの社会で「差別」に「否」ということは、

譲れない一線だ。

 次にジャーナリストの中村一成さんから「差別を許さず生きていくために~徳島県教組事件から見えること」と題しての報告があった。

 鶴橋が指紋押捺拒否運動をはじめとした人間の解放区だったが、今やヘイト街宣によって人間の醜さ・下劣さのチキンレースの場となってしまった。国権機関の最高責任者の言葉の軽さが、こうした現象を象徴している。人物ルポを続けている。差別に対して黙らないことは、譲れない一線で、自分の言葉を裏切らない生き方、思想に惹かれる。自分もその思想の一部になれたらなと思う。マスメディアは、在特会のことを、わけのわからない連中で、いつかは消えていくだろうと考えていた。しかし、実は怖かったのだ。徳島地裁判決は、「この程度でいいでしょ。お金もつけましたよ」というものだ。徳島事件の深刻さと向き合うことなく、裁判所は逃げた。この判決を食い破らなければならない。時効の問題についても、ヘイト被害者が法廷で向き合うことを決断するまで、どれだけのエネルギーがいるか、裁判官は理解すべきだ。京都判決を特異事例にしないということは、志のある特別な裁判官の判決にしてはいけないということだ。他の反ヘイト裁判につないでいかなければならない。ヘイトは人間の尊厳への攻撃だ。差別に「否」と言っていこう!

金尚均教授

(龍谷大学法科大学院・京都朝鮮学校事件の保護者の一人)

 …京都事件と徳島事件は連結している。控訴審を闘いぬこう!

 そして、京都事件の保護者でもあった龍谷大法科大学院教授の金尚均さんから、「人種差別としてのヘイトクライム・ヘイトスピーチとはなにか?」と題しての報告があった。

 徳島事件に関して、被害者が日本人だからヘイトスピーチに当たらないとの徳島地裁判決の欺瞞性について指摘しなければならない。ユダヤ人従業員を逃がしたシンドラーを、アンネ・フランクをかくまったアパート住人を、人々は中傷し攻撃した。それは、人間以下とされたユダヤ人を逃がしたり支援したからだ。在特会らが差別しているゴキブリ朝鮮人に支援カンパしたから攻撃した。どちらも差別に基づいていることは明らかだ。

 彼らは、朝鮮人を殺せ!と言っている。殺す!ではなく殺せ!というのは、社会に殺害を呼び掛けているのだ。ヘイトスピーチの被害の側面について、被害者は攻撃しない。朝鮮人を助けると日本人の敵とされる、もしかして自分が悪いのではないか?と考えてしまい(帰責の誤り)、自尊感情を喪失する、そして、自分は生きる値打ちがないと考え始めるようになる、これは、生存権を脅かすことにつながる。

原告(徳島県教職員組合、元書記長)

…「一つ控えれば二つ押し込められる」

(京都事件の保護者の方のお言葉より)

力の限り闘う!

 最後に原告からの控訴審裁判への決意表明があった。

 多くの弁護団、支援者の思いを受けて、しっかりと裁判で徳島地裁判決の誤りを、覆していくために、力の限り闘う!

徳島県教組襲撃事件・民事裁判

控訴審支援集会@高松・香川社会福祉総合センター2015.8.22

主催・民主主義に対する暴力行為を許さない徳島実行委員会

(TEL 088-623-2108)

(文責 徳島県教職員組合2015.8.26、写真提供 解放新聞香川支局)

弁護団より11/18(水)期日傍聴へのお誘い___________________________________

【傍聴抽選が見込まれます】

在特会・徳島県教組事件、高松高裁第2回期日です。

開廷は、11月18日(水)・13時30分ですが

傍聴抽選が見込まれますので、12時20分には裁判所にお越しください。

期日予定: 前書記長の尋問、DVD動画上映等など。

■高裁の審理は短期決戦です!!

  本件の社会的重要性を裁判官に訴えるため、お一人でも多く、

         傍聴行動にご参加ご協力いただきますよう、お願いいたします。■


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